「どきなさいImperial。お前はThalmor Justiciarの邪魔をしている」
吹雪を避けながら進んでいると、突然道を塞がれました。
邪魔をするなと言うか、むしろ邪魔をされたのはこちらなのですが。
「これはこれは偉大なるThalmorよ失礼しました…視察です?」「その通り。この野蛮なSkyrimに、正しき法と正義を敷くのが我らの役目ですから」「へー…こんな雪山まで、ご苦労様なことですね」へらへらと笑って返したら、思い切り眉をしかめられました。気にしません。
「さあ、その頭が飾りでないのならば、今すぐ立ち去りなさい」「はて、その両目がガラス玉でないのなら、進行方向が同じな事くらい気付くと思うですが」首を傾げて言ったら、思い切り睨まれました。気にしません。
「…どうやらお前もTalosなどという偽神を信仰する馬鹿達と同じく、口で言っても分からぬようですね」「信仰なんて人それぞれですよ。禁止すればするほど、深く浸透するのが分からないですかね」「成程。異端者どもの肩を持つとは、お前も異端者ですか…言葉を交わすだけ無駄でしたね!」
「あらあら、怒りました? この程度で? 全く、どっちが野蛮なんです?」
「ほんとに、時間を無駄にしたなぁと」「なんで喧嘩売ってんだお前は」「あいつら、嫌いです」
「Thalmorにつっかかるのは、馬鹿のする事だぞ」「大丈夫です、こんな雪山では他に誰も見てません…装備を剥がしていけば、追剥の仕業に見えるです」思い切り溜息をつくMarcurioだって、ノリノリで破壊魔法をぶちかましてたじゃないですか。
「後でサイズを直してもらいましょう。Elven装備は軽いから、行動の邪魔にならないです」「お前が着るのか」「Marcurioが着るですよ」「…は?」
「だから違うって言ってるでしょう、いい加減にしてよ」「口だけなら何とでもいえる、違うなら何か証拠を見せてくれないか」
吹雪の雪山から下山して平坦な道を平穏に進んでいましたら、何やら言い争う声が聞こえました。
「いや待て、確かに彼女の顔には傷が無い。嘘ではなさそうだ」「む…そうか。すまないお嬢さん、どうやら人違いだったようだ」穏やかじゃないなぁ…などと思いつつ少し様子を伺っていたのですが、何だかとても紳士的。
この様子なら、争いにはならないで終わりそうです。
「さっきからそう言ってるでしょう! 次からは気をつけてよね」「そうだな、非礼をお詫びする…行くぞ」
無礼な人を見た後だと、とても和みます。
「人探しみたいですね」「そのようだな」「この広い土地で、一人を歩いて探すのは大変そうです」「それはいいが、行き止まりだぞ」「あれぇ?」いつの間にか、横道にそれてしまってたようです。
洞窟の入口がありますね。
「おい、そこの人! 助けてくれ!」
「…怪我人発見です」「つくづく、トラブルを発見するのが得意だな、お前は」
「助かったよ。手持ちの傷薬も尽きて、このまま死を待つしかないかと諦めかけてた所だ」「洞窟の中で大変な事になったのだろうと予想はつくですが…街に戻って手当し直した方がいいですよ」「そういうわけにもいかない。俺はValdr、Falkreathの狩人だ」
「熊を追ってここまで追い詰めたんだが、何処からともなく現れたSprigganにやられてな…まだ仲間の死体が洞窟の中に放置されている状態なんだ。このまま放ってはおけない」ふーむ、なるほど。
「確かに放置されてますね」「ああ、友よ…なんと痛ましい姿に」「おい早く終わらせてくれ。焚火と暖かい飲み物が恋しくてたまらん」「このくらいの寒さ、我慢してくださいよ、Marcurio」「こういう底冷えする場所は駄目なんだ…少し止まって火を付けさせろ」腕をさすって震える姿に、Valdrと顔を見合わせて苦笑します。
「なら、お得意の火炎魔術で暖をとるといいです」
「ほらほら、お相手がきましたよ」
「君の助力に感謝するよ…俺一人だったら仲間の遺体を弔う事もできなかっただろう」
Valdrは一通り感謝の意を述べると、一本のダガーを差し出してきました。
「それはAri…そこで眠っている俺の仲間だが、そいつと初めて狩りに出た時に貰ったものなんだ。それを持ってると運が向いてくると言ってな…俺が生き伸びたのもそいつのおかげかもしれん」「それって形見になるじゃないですか。そんな大切なもの貰えないですよ」「Ariにとっても俺にとってもあんたは恩人になるんだ。せめてもの礼に役に立ててやってくれ」
デザインは無骨ですが、クリットUPのエンチャントが掛っているようです。
たしかにLucky Daggerですね。
「寝るなー、寝たら死ぬぞー」Marcurioがそろそろ限界みたいですので、外に出る事にしましょう。
*人間、一つや二つくらい、苦手なものはある*PR