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Skyrimねりあるき
12 . December
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12 . January
「綺麗なオーロラですね」

「クソ寒いからさっさと行くぞ」


「お願いです、助けてください!」

情緒もへったくれも無い人ですね! とプンスコしていたら、突然みすぼらしい姿をした女性に声を掛けられました。

「数週間前に盗賊達に攫われて、Mistwatchという砦に監禁されていたのです。何とか見張りの目を盗んで逃げてきたのはいいのですが、完全に道を見失ってしまって…お願いです、近くの街まで案内してくれませんか?」
「ええと、近くの街…どこでもいいです?」
「はい、私は街に辿り着いたらGuardに助けを求めるつもりです」

…ええと。

「ここから一番近いのはMarkarthになりますが…あそこのGuardはちょっと頼りにならないので、お勧めしません」
「まぁ…ならば保護だけを頼もうと思います。それすらも難しいでしょうか」
「えー、あー…どうでしょう。っとそうだ」

女性に地図を見せて、現在の位置とMarkarthまでの道を教えます。

「街に入ってすぐに、Arnleif and Sons Trading Companyという名のお店があるのですが、そこのLisbetという女性店主に“像は取り戻しました、少し遅れますが必ず届けます”と伝言をお願いしても?」
「ええ、それくらいならば容易い御用ですが」
「ありがとうございます。ならばこの100Goldを報酬として貴女に渡しておきますね。そこは雑貨を扱っているので、このお金で身支度を整えてから他の街を目指す事をお勧めします」





「お人好し」
「あのまま放っておくのも気が引けるじゃないですか」

女性は自分を攫った盗賊達を放置する事も許せないらしく、彼らを退治してくれないかとこちらに頼んだ後で、Mistwatchの場所を教えてから去って行きました。

「ていうか、どんだけ迷ったんですか!? めちゃくちゃ遠いですよこの砦!」
「…世の中にはとんでもない方向音痴もいるもんだな」

道を辿ればどこかの集落にくらいは当たるとおもうのですが…方向音痴ってレベルじゃない気がします。

「つか、Markarthに戻るんじゃなかったのか」
「Draugrづくしでふと思い出したですが、もうひとつDraugr退治を頼まれていたよなぁって思いだして」





「あまりにも遅いから、騙されたのかと思ったわ…そちらの男性は?」
「私の護衛? みたいな? …なんででしょう」
「お前の俺に対する認識が、いい加減な事は分った」

律儀に待ち続けていたらしいEola女史と合流し、Namiraの聖域に巣食ったDraugr退治へと向かいます。

「前にも話したと思うけど、中に居るDraugrは結構手ごわい相手なの」
「三人いれば、さすがに何とかなると思うですが。雑魚でも結構気合いが入ってますね」

「貴女は見込みがあると思ったから招いたのだけど…そっちの男は信用ならないわ」
「わざわざ付き合ってやってるのに、随分な言い草だな、オイ」
「はいはい、MarcurioもEolaも喧嘩しないでくださいねー」
「だいたい見込みとか何の話だ。こいつを変な事に巻き込むのは止せ」
「彼女の瞳は血に飢えているわ。これは私達と同じ…彼女もその時になれば、Namiraの加護の素晴らしさに気付くはずよ」
「Molag Balの次はNamiraか。つくづく妙なのに絡まれてるな」
「あんな野蛮なだけのDaedraと我らの素晴らしきNamira様を一緒にしないで頂戴!」

「だから、喧嘩しないでくださいってば! それっぽいのがいましたよ、倒すです」





「ああ、素晴らしい…やっと我らの手に神殿を取り戻せたわ」
「それじゃ、私はここで」
「待って頂戴。貴女への礼も兼ねて、Namiraの華麗なる饗宴にお招きするわ。ただそれには少し準備がかかるの…貴女にもメインディッシュをここへ運ぶ手助けをして欲しいのだけど」

「くだらん。受けたのはDraugr退治だけなんだろ」
「そうですねー…一応、お話しは聞きますけど」
「おい」

Marcurioに睨まれましたが、別に考えなしで言ったわけではないです。
Eolaに話の続きを促すと、満足そうに微笑まれました。

「貴女ならば理解してくれると思う。信仰というものは、己の身を危険にさらす覚悟があって、はじめて成り立つものではないかしら…MarkarthのArkay修道士、Brother Verulusを覚えている?」
「死者の間への立ち入りを禁じ、私がEolaと会うきっかけになった人ですね」
「そう。私は確かに死者の間に身を隠していたけれど、一度も彼に対して危害を加えたことなどなかった。それにも関わらず、妙な物音がする…たったそれだけの理由で、彼は死者の間に足を踏み入れる事は無くなったの。Arkayの信徒であれば、死者の眠りを守る事こそ優先すべきではないのかしら」
「…つまり、彼はArkayの誓いを守っていなかったと?」
「それだけではないわ。彼はあそこで唯一のArkay信徒だから…さぞ良い報酬を与えられているでしょうね」





「保身を考えて役目を果たさない修道士がうまいこと居座る限り、新しい修道士が派遣される事は無い、それは分かった」
「はい」
「なんでそれに、お前が首を突っ込んでいるのかが、分からん」
「…乗りかかった船ってのも、あるですが。もしEolaが何の罪もない一般人を犠牲にしようとしているなら、狙われている事を伝えて、逃がそうかと思っていたのですけど」

Eolaから受け取った金塊を手の中で遊ばせながら、うーん…と、記憶を辿ります。

「彼女の言葉と少し食い違うのは、Brother Verulusは死体が*誰か*に*齧られて*損傷している事までは知ってたですよ。つまり一度は死者の間に足を踏み入れて調査した…そのうえで、自分の身に危険が降りかかったわけでもないのに、怖気づいて死者の間を閉ざしたわけです。全てのMarkarthの民に墓参りを禁じて」
「…で?」
「私、これでもわりと真剣なNine信者なのですよ」

「彼がEolaの言うように、こんな*安っぽい金塊*につられて職を放棄して宝探しにうつつを抜かすような人物だったら、許せないかなー…って」





「な…何だここは、金塊は、素晴らしき財宝はどこにあるというのだ?」
「落ち着いてくださいBrother Verulus。私はEola…貴方の良き友人です」

「ああ、そう…そうか、君は私の友人だ…そうだったか?」
「そうですとも。私は貴方の友人だし、こうして貴方を晩餐会へと招いたのです」
「ああそうだ、私は招かれた…腹がすいて仕方が無い」

「さあこちらへ、Brother Verulus…饗宴はもう始まろうとしています」





「正直な感想を言わせていただくならば」
「ええ、何かしら」
「洗脳はえぐいなって思うですよね」
「あら…Brother Verulusの血肉はお気に召さなかった?」

そもそも私は別に、好んで人食いがしたいわけじゃありませんし。

「ああでも、好きで好きでたまらない人が死んでしまったら、全部食べてしまいたいとは思います」
「そう…今はその感覚でも構わない。きっと貴女は私達を理解できるから…そうでなければNamiraは貴女に加護を与えなかったでしょう」

Eolaは何時の間にか私の指に嵌められていた、Namiraの指輪を見て微笑みます。

「貴女の大切な口の悪い彼が、香に負けて気を失っているわね。早く介抱した方がいいかもしれないわ…他の誰かに食べられてしまう前に」
「あー…はい、まぁ。そう言うのでも無いんですけど、そうですね」

といいますか、私が思っていた以上に、ここではNamiraの信者が多いようで…

「露店のお肉屋さんに、外で猟犬を売ってたお兄さんじゃないですか」

「はっはっは、可哀想な牛肉を御所望かいお嬢さん」
「街ではここの饗宴の事は口にしないでくれよ…私の犬達が君に噛みつかないためにもね」

まさかまぎれて人肉が売ってるなんて事は、そうないとは思いますが…ちょっとぞっとしないです。
…ていうか、ていうかですね。

「あのー、Lisbet…? 像に関しての伝言は、届きました?」

「うん? ああ、新しい魔女の仲間が誰かと思えばお嬢さんだったの。ええ、届きましたよ」
「…彼女を食べたりしてないですよね」
「誤解があるようだけど、誰彼見境なく食べるわけではありませんからね。像は街で受け取るわ」

なんていうか、こう…なんていうか。

「おい、途中から記憶が無いんだが、何がどうなったんだ」
「覚えて無い方が、いいんじゃないですかねー…」


*素敵に過激に狂ってるなぁ、この街*

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