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Skyrimねりあるき
29 . March
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04 . January
「登山口なう」

「登山…間違っちゃいないが」


「どきなさいImperial。お前はThalmor Justiciarの邪魔をしている」

吹雪を避けながら進んでいると、突然道を塞がれました。
邪魔をするなと言うか、むしろ邪魔をされたのはこちらなのですが。

「これはこれは偉大なるThalmorよ失礼しました…視察です?」
「その通り。この野蛮なSkyrimに、正しき法と正義を敷くのが我らの役目ですから」
「へー…こんな雪山まで、ご苦労様なことですね」

へらへらと笑って返したら、思い切り眉をしかめられました。気にしません。

「さあ、その頭が飾りでないのならば、今すぐ立ち去りなさい」
「はて、その両目がガラス玉でないのなら、進行方向が同じな事くらい気付くと思うですが」

首を傾げて言ったら、思い切り睨まれました。気にしません。

「…どうやらお前もTalosなどという偽神を信仰する馬鹿達と同じく、口で言っても分からぬようですね」
「信仰なんて人それぞれですよ。禁止すればするほど、深く浸透するのが分からないですかね」
「成程。異端者どもの肩を持つとは、お前も異端者ですか…言葉を交わすだけ無駄でしたね!」

「あらあら、怒りました? この程度で? 全く、どっちが野蛮なんです?」





「ほんとに、時間を無駄にしたなぁと」
「なんで喧嘩売ってんだお前は」
「あいつら、嫌いです」

「Thalmorにつっかかるのは、馬鹿のする事だぞ」
「大丈夫です、こんな雪山では他に誰も見てません…装備を剥がしていけば、追剥の仕業に見えるです」

思い切り溜息をつくMarcurioだって、ノリノリで破壊魔法をぶちかましてたじゃないですか。

「後でサイズを直してもらいましょう。Elven装備は軽いから、行動の邪魔にならないです」
「お前が着るのか」
「Marcurioが着るですよ」
「…は?」





「だから違うって言ってるでしょう、いい加減にしてよ」
「口だけなら何とでもいえる、違うなら何か証拠を見せてくれないか」

吹雪の雪山から下山して平坦な道を平穏に進んでいましたら、何やら言い争う声が聞こえました。

「いや待て、確かに彼女の顔には傷が無い。嘘ではなさそうだ」
「む…そうか。すまないお嬢さん、どうやら人違いだったようだ」

穏やかじゃないなぁ…などと思いつつ少し様子を伺っていたのですが、何だかとても紳士的。
この様子なら、争いにはならないで終わりそうです。

「さっきからそう言ってるでしょう! 次からは気をつけてよね」
「そうだな、非礼をお詫びする…行くぞ」

無礼な人を見た後だと、とても和みます。

「人探しみたいですね」
「そのようだな」
「この広い土地で、一人を歩いて探すのは大変そうです」
「それはいいが、行き止まりだぞ」
「あれぇ?」

いつの間にか、横道にそれてしまってたようです。
洞窟の入口がありますね。

「おい、そこの人! 助けてくれ!」

「…怪我人発見です」
「つくづく、トラブルを発見するのが得意だな、お前は」





「助かったよ。手持ちの傷薬も尽きて、このまま死を待つしかないかと諦めかけてた所だ」
「洞窟の中で大変な事になったのだろうと予想はつくですが…街に戻って手当し直した方がいいですよ」
「そういうわけにもいかない。俺はValdr、Falkreathの狩人だ」

「熊を追ってここまで追い詰めたんだが、何処からともなく現れたSprigganにやられてな…まだ仲間の死体が洞窟の中に放置されている状態なんだ。このまま放ってはおけない」

ふーむ、なるほど。

「確かに放置されてますね」
「ああ、友よ…なんと痛ましい姿に」
「おい早く終わらせてくれ。焚火と暖かい飲み物が恋しくてたまらん」
「このくらいの寒さ、我慢してくださいよ、Marcurio」
「こういう底冷えする場所は駄目なんだ…少し止まって火を付けさせろ」

腕をさすって震える姿に、Valdrと顔を見合わせて苦笑します。

「なら、お得意の火炎魔術で暖をとるといいです」

「ほらほら、お相手がきましたよ」





「君の助力に感謝するよ…俺一人だったら仲間の遺体を弔う事もできなかっただろう」

Valdrは一通り感謝の意を述べると、一本のダガーを差し出してきました。

「それはAri…そこで眠っている俺の仲間だが、そいつと初めて狩りに出た時に貰ったものなんだ。それを持ってると運が向いてくると言ってな…俺が生き伸びたのもそいつのおかげかもしれん」
「それって形見になるじゃないですか。そんな大切なもの貰えないですよ」
「Ariにとっても俺にとってもあんたは恩人になるんだ。せめてもの礼に役に立ててやってくれ」

デザインは無骨ですが、クリットUPのエンチャントが掛っているようです。
たしかにLucky Daggerですね。

「寝るなー、寝たら死ぬぞー」

Marcurioがそろそろ限界みたいですので、外に出る事にしましょう。


*人間、一つや二つくらい、苦手なものはある*

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