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Skyrimねりあるき
17 . April
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14 . January
「家を貰った?」

「ついでにThane of Riftenにもなりました」


「…ついでで貴族の仲間入りか」
「目立つのは嫌いなのでって、断ろうとしたですけどね…」





「ならば、表だって公表しなければいいのですよね? Anuriel」
「いささか各所に問題は出るかと存じますが、Laila様」

「確かに、他の騎士と同じように給金を与える事は難しくなるわね、Anuriel」
「はいLaila様…多少知恵を絞らねばならないかと」
「そうだわ、任務を完了した際に、冒険者達へ与える報償と同じ手続きで渡すのはどうかしら、Anuriel? これならば、彼女の存在を隠せると思うのですけれど」
「充分に可能かと。しかしそれでは彼女には常に任務について貰わねばならなくなります、Laila様」
「ああ、それは少し困りものね。それならば、この街に功績を残した者への恩賞として、家に警備の者を派遣しましょう、Anuriel…それに与える給与の中に彼女のも含もうと思います」
「分りました、そのように手配いたしますLaila様」





「そんな感じで二人で盛り上がられてしまいまして…口を挟む間も無く、気付いたら」
「で、その警備の者ってのが」
「私だ」
「お前か」

「Jarl LailaよりSir Riftyの護衛任務を賜った…Ionaと呼んでくれ。以後よろしく頼む」
「誰だSir Riftyって」
「私らしいです。名前が無いのは不便だとかで、この街の名を拝借して名付けられてしまいました」
「…すさまじい勢いで流されてるな、お前」

思い切り溜息をつかれてしまいましたが、あのお花畑コンビを相手に強気に出れる人は少ないと思うです。

「まぁ、荷物も増えてきてましたし、薬を作るためにお店の錬金台を占拠してるのも心苦しかったので、良しとするですよ」
「それはいいが、自分の名前を思い出した時にどうするんだ? 公表されないとはいえ、記帳はされるだろ」
「その時はその時で、Jarlに相談でもするです。それでは少しMaraの聖堂に行ってくるですよ」
「なんだ、荷物の移動か?」
「よく分らないですが、Balimundに依頼していた仕事が終わったので来てくれと、Briehlに呼ばれてまして」
「Briehl…Maraの信徒か」
「ですです。それじゃIona、Marcurioと仲良くするですよ」
「了解致したSir Rifty」
「別に仲良くするつもりはないんだが」

手を振りながら扉をくぐろうとしたら、キビキビとした返答と不満タラタラな声が返って来ました。

「そう申すなMarcurio殿。同じ主を仰ぐ従者としてここは相互理解を」
「誰が従者だコラ」

案外仲良くできそうな感じで一安心です。





「わざわざ来てもらってすまない。君にこれを受け取って貰いたくてね」
「鎧…です? 見た目よりもしっかりした素材ですね」
「私の家に代々伝わるものでね。なんでもドラゴンの鱗を一部に利用しているのだとか…流石にそれは眉唾だろうが」
「ドラゴンですか」

「お伽話の中の生物さ。大昔はSkyrimにも多くのドラゴンが飛び交っていたとは言われているが、本当かどうか怪しいものだ」
「昔の皇帝陛下が、その身をドラゴンに変じて世界を守った…ってお話もあるですよね」
「Oblivion Crisisだね…これはそこまで古い話でも無い。ともあれ、あまり目にしない丈夫な素材を使っている事は確かなんだ」
「でもこれってつまり、Briehlの家宝って事になるですよね? そんな大切なものをいただくわけにも」
「蔵の中で眠らせておくよりは、役立ててくれそうな人の元にあったほうがこの鎧も幸せだろうとBalimundに仕立ての直しを頼んでたんだよ。使ってくれると嬉しい」
「はぁ、そう仰るでしたら」
「ここまで改造されるとは予想外だったが」
「はい?」
「いや、なんでもないさ。良ければ着て見せてくれないか、私は隣の部屋に移動しよう」

そんな珍しそうなものを、本当にいいのかなぁ…と思いつつ、言われるままに着替えてみます。
本当に見た目よりも随分としっかりした造りをしていて、それでいて動きを制限する事が無いとは、なんて素敵な仕事っぷりでしょう。
Balimundはよく「鋼鉄の奇跡をお見せしよう」と嘯いていますが、確かにかなりの腕を持ってるですね。

「お待たせしました、Briehl」
「おお…素晴らしい」

「行動が阻害される事が全然無くて、まるで鎧ではないみたいに動きやすいです。すごいですね」
「未知の素材にBalimundもかなり苦戦していたようだが、充分すぎる仕事を発揮してくれたようだね。その鎧を纏って、Maraの教えを人々に伝えてくれれば、これ以上嬉しい事はない」
「あはは。あまり自信はありませんが、素晴らしい贈り物に見合えるよう、善処しますですよ」





「おお」
「なんと」
「なんですか、その反応は」

「いや、丁度お前の身格好について話しててだな」
「はい。Sir Riftyのあのみすぼらしい革鎧はいかがなものかと」
「失礼な。あの鎧も動きやすくて、お気に入りなのですよ」

家に戻ると二人にそろって呻かれました。
物珍しい視線を遠慮なくぶつけてくるあたり、IonaもMarcurioも相当です。

「機能性に優れるといえどThaneには不相応。いくら公表せぬとはいえ、それなりの身形はして貰わねば」
「それ以前に女を捨ててるのかって行動も多いがな…まぁ、この鎧ならIonaも文句は無いだろ」
「はい。ならば次はMarcurioの身嗜みについてだが」
「いやまて、俺もかよ。お前の鎧だってたいしたもんじゃないだろ」
「実地に出向く場合、きちんとした鎧を身につけている。これは部屋着である故に」
「鎧をルームウェアにするな」

本当に、思ったよりも仲良くなってて…

「なんだ?」
「なにか問題でも?」
「やぁ…ちょっとびっくりしたなぁと」

IonaもMarcurioも歯に衣着せぬ同志、気があったのでしょうか。
ともあれ険悪な雰囲気にならずに済んだのは良かったです。

*不肖ながらこのIona、Jarlの命によりThaneの教育係として懸命に努めさせて頂く所存…聞いてない? そんな馬鹿な*

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