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Skyrimねりあるき
29 . March
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29 . December
「じゃーん、見てください!」

「見えてる」


「ほらほら、Ebonyな短剣ですよ! マントまで付いてますよ!」
「わかったわかった」

「どうしたんだ、その鎧は」
「それがですね」





「なんだって、Fire Saltsを手に入れたと?」
「はい、どうぞ」

「これは確かに…大変だっただろう」
「あはは、ちょっとMarcurioに手伝って貰う事になってしまいました」

視線をそらして笑うと、何やら察したのか憐れみの視線を向けられます。
Marcurioときたら、あのあと何を言ってもびた一文まけてくれませんでした。
あのぼったくり魔術師、許しませんよ。

「とんだ手間をかけてしまったようだな」
「こちらが勝手にやったことですし、助けて貰ったお礼もしたかったので」
「だが…ふむ、少し時間を貰えるかな」





「と、いうわけでBalimundがお礼にって作ってくれたのです!」
「そうやって女を甘やかすから、何時までたっても結婚できないんだな、あいつ」





「って、Marcurioが悪口言うですよ!」
「分かったから武器を振り回さないでくれるかな」

Balimundからの「依頼は数日中に完了する」という伝言をBriehlに伝えがてら愚痴っていたら、穏やかに窘められてしまいました。

「しかし、そのように誰かの助けとなるの良い事だ。それこそMaraの愛の連鎖を生むだろう」
「愛ですか」
「愛だね」

誰かを助ける事で、その誰かもまた助けてくれる…なるほど。

「愛って素晴らしいですね!」
「君にもMaraの教義が伝わったようで嬉しいよ」

「もし君にMaraの愛を広める手助けをするつもりがあるなら、Dinyaと話しをしてごらん」





「まぁ、素晴らしい…貴女が良き愛の伝道師となる事を祈りましょう」
「あ、いえ。まだ入信を決めたわけではないのですけど」

「かまいませんよ、信仰とは強制するものではありません。その真の素晴らしさに気付いた時に、自然とこうべを垂れるものです…ですが、その素晴らしさに気付く機会すらなく、人生を終えてしまう哀れな人も大勢います。私達は、そういった方々を少しでも救う事を役割としているのです」

Dinyaはそう言うと、笑顔を曇らせ俯きました。

「そして機会に恵まれつつも、ささやかなすれ違いでそれを手放してしまう人もいます…MaraはIvarsteadで気まぐれな愛に迷う子羊がいると信託を下しました。貴女に彼らの手助けとなるつもりがあれば、その地へと向かいなさい」





「Ivarstead?」
「知っているのか、雷電!」
「誰だよ」

「いえ何となく…どのあたりにある街です?」
「街というより村だな、地図を見せてみろ…っと、この辺だ」
「おお、これは遠い…あ!」
「今度はなんだ」
「あの鉱山の蜘蛛を思い出して…今なら武器もあるし、なんとかなるかなと」
「…装備を手に入れただけで、強くなったつもりになってるんじゃないだろうな?」

痛いです、その冷やかな視線が痛いです。

「まぁ腕試しにはちょうどいいか…何してる、行くんだろ」
「…はい?」
「500Gold分の価値がある働きくらいはしてやると言ってるんだ。明るいうちにでるぞ」





「あそこだな」

「一応衛兵の方はいるんですね…ついでに退治してくれればいいのに」
「管轄外なんだろ、所詮はお役所仕事だ。ほらさっさと入る」

「おおお、いますね蜘蛛がうじゃうじゃ…では、早速武器を構えて…」

*Bom*

え。

ちょ、ちょちょちょ…

*Bom Bomw*





「デカイのが居るかと思ったが、小物ばかりだったな」
「あの…」
「なんだ」

「何もしないまま終わってしまいました」
「襲いかかってくる奴がいるのに悠長に構えてるのが悪い」

いえそうなんですけど…確かにそうなんですけども…
私の腕試しに付きあってくれてるのではなかったのです?

「念のために残党が居ないか確認してから出るか」
「はいはい、もういいですよ…あ!」

「つるはしです、つるはしが落ちてますよ、沢山!」
「作業用に置いてあるんだろ…何してる」

「格好良くないです?」
「おまえのテンションが上がるツボが分からん」





「鉱山の蜘蛛を退治してくれただって!?」

「はい、一応残りが居ないか確認はしましたけど、大丈夫だと思います」
「素晴らしい! 君のおかげで鉱山を再開する事ができる」
「ええと、それで…つい勢い余って、鉱脈をカンカン掘ってしまったのですが」
「ああ、構わないさ。ここは良質なEbonyが取れるんだ、君の役に立ててくれ」





「お、おおお」
「奇声を上げる癖でもあるのか」
「お礼に貰った金貨を数えたら、500丁度です! Marcurioに丸ごと投げます!」
「毎度あり…と、それとな」

「なんです?」
「目の前に見える砦を、過去3回ほど素通りしたわけだが」
「はい」
「あそこにいるの、GuardじゃなくてBanditだからな」

え。

「ええええ、マジだ!!」
「背後から矢を撃たれまくってたのに、お前ときたら全く気づいてなくてだ」

「な?」
「な…じゃないです。攻撃されてます、めっちゃ攻撃されてますよ!」

「たいして強い奴らじゃない。ほら、死体から矢を剥いで装備しとけ」

なにこの魔術師怖いんですけど! 矢はありがたくいただきますけど!!

「…よし、あらかた片付いたか」
「全員やっつけた…わけではないのです?」
「砦の中にも居るだろうからな…っと、まだ外に一人居たか」
「あ、矢が飛んできました!」
「射手なら近距離で飛び込めばどうとでもなるだろ…行って来い」

今度は邪魔しないから一人でやってこい…と無茶振りされまして。
半泣きで階段を駆け上ったその曲がり角で。
蟻さんと蟻さんがごっつんこ。

やだもう

怖いって

言ってるでしょうううう!

「いや、お前な」
「なんです」

「…完膚なきまでに殺したな」
「やだもう、怖いです、早く帰るです」
「お前のが怖いわ」


*正直、妙なのを助けてしまったと、後悔しているところだ*

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