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Skyrimねりあるき
28 . March
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02 . January

「ああ、貴女はもしかして…Maraの使者でいらっしゃいますか?」

Fastredと名乗ったお嬢さんは、私の姿を見るなりそう告げてきました。


「…ゆんゆん?」
「違います! 私は夢の中でMaraに祈りをささげていたのです。女神は私を救いに見知らぬ女性が訪ねてくると信託を…貴女ですよね?」

決めつけられました。
いえ、そのつもりで来たのはそうなんですけど。

「聞いてくださいMaraの使者よ…私はBassianusと結婚したいと思っているのです」
「結婚ですか」
「はい、私は彼と共にRiftenで暮らすつもりです。私達は本当に愛し合っているんです…けれど父はそれを許してはくれません。お願いです、両親を説得してください!」





「で、一応お父さんとも話したですが、娘さんは少し前まではKlimmekという方にお熱だったそうでして」
「Klimmekなら知っているよ。彼は…そうだな、面白味はないが、勤勉な男だ」
「お母さんは娘が幸せならどっちでも構わないと言いますし。ならそのKlimmekさんとやらにお話を聞いてみようと思いまして」
「ほうほう、それで彼はなんて?」
「自分よりもBassianusの方が彼女にふさわしいだろう…とかウジウジ言うんで」
「うん、彼ならそう言いそうだね」

「本当に好きならドカーンと当たって砕けてこいやぁ! とブチ切れちゃいまして」
「はは、なるほどな…それであのKlimmekが、熱烈な告白とか似合わない事をしてたわけだ」
「娘さんも娘さんでさくっと流されましたねぇ」
「そうしてこの僕は、愛しの彼女に振られたってわけだね、ハハハ」
「あははは」
「…クソが!」

Bassianusの乾いた笑いと罵声が酒場に木霊します。
Marcurioが視線を反らしていますが気にしません。

「どのみち、Riftenはあの娘さんには合わなかったと思うですよ」
「それは僕も懸念はしていたけどね…はぁ」

芝居がかった口調で「傷心の僕を慰めてくれないか」と手を取ってくるあたり、この人もまぁ。
Marcurioが睨みつけてますが気にしません。

「慰めるのは構いませんが、変な事したら胴と首がサヨナラするですよ」





「若き恋人達を救ったのですね…ああ本当に素晴らしい」
「少しばかり、納得がいかない部分もあるですが」

「いいえ、彼女には既に答えがあったのです…自分をより好いて大切にしてくれる方に付いて行こうと!」
「あ、ぶっちゃけた」
「ともあれMaraは貴女に慈悲を授けました。存分に役立てなさい」

Dinyaが頬笑み手をかざすと、暖かな光に包まれました。
なんだか15% Resist Magickaな能力が身に付いた気がします。

「さて、新たなる愛の使徒よ、Maraは新たな信託を下しました…」





「Markarthってどこです?」
「Ivarsteadよりは遠いぞ」

「いえ、具体的な位置をですね」
「このドブ臭い場所から出たら教えてやる」

嫌なら付いてこなくて良かったのに…と呟いたら睨まれました。
最近、Marcurioの私に対する態度が横暴だと思うです。

「で、家宝の弓とやらはあったのか」
「えーとですね」

「道に迷いました?」
「ここを通るのは3回目くらいだな」





「あっれー?」

「なんか場違いな所に出てしまいました」
「場違いっつーか、だな」
「こんな臭いがきつい所に酒場です?」
「おいおい、こんな所で迷子か」

キョロキョロと周囲を見渡していると、酒場の主らしき方に呼び止められました。

「お邪魔してます、迷子だけど迷子じゃないです」
「何だそれは。用が無いならトラブルを起こす前に出て行って欲しい所だが」
「用といいますか…」
「悪いな、こいつは*おのぼりさん*でね」

説明をしようとしたらMarcurioに遮られました。むむむ。

「で、お前は?」
「名目上は護衛…実質目付役みたいなもんだ。あんたらだって厄介事はごめんだろ」
「まぁな…それでだ」
「ああ」
「その*おのぼりさん*が、一人で奥に行っちまったようだが?」
「!?」





「あ、やっときたです」
「お前な…ここが何処だか分かってるなら、少しは考えて行動しろ!」
「考えて最善の行動をとったですよ?」

声をひそめて喰ってかかるMarcurioに、同じく声を潜めつつ応じます。

「*おのぼりさん*に振り回される街の傭兵Marcurioさんです、可哀想ですね。*おのぼりさん*はこの街の常識なんてこれっぽっちも知らないですから、襲いかかってくる人は問答無用で殺してしまうのです」
「本当にな…行動が読めなくて振り回されっぱなしだ」
「だいたい、あの流れじゃ戻るしか無くなりそうだったじゃないですか…それでですね」

「この印って、もしかして、そうです?」
「マークまでは知らないが…そうだろうな」
「なるほどなー」

忍ぶ気が無いというか、自己主張の激しい盗賊ギルドですね。





「弓を取り戻してくれたって、本当か?」
「これで間違いないと思うですけど」

「ああ、たしかにこれこそ我が家宝…まさか再びこの手に戻ってくるとは思っていなかった!」

人に頼んでおきながら、全く期待されてなかったようです。

「どのようにして取り戻したかは聞かないでおこう。僅かだが礼を受けってくれ」

まぁ、嬉しそうだからいいですけども。

「いいなぁ…この農場欲しいなぁ」
「殺してでも奪い取る…とか、やるなよ」

「やらないですよ」


*素なのか計算なのか、さっぱり分からない*


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